3月 2, 2013 - FUN    地域交流フォーラム「21世紀の地域社会とスマートシティ」 はコメントを受け付けていません

地域交流フォーラム「21世紀の地域社会とスマートシティ」

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3月1日にカフェペルラで行われた
公立はこだて未来大学地域交流フォーラム  21世紀の地域社会とスマートシティ 
―持続可能なまちを創る情報技術+デザイン+社会連携
に行ってきました。

スマートシティとは・・・交通だけでなく、経済、人、環境、生活などの一つ一つが
縮んでいく社会の中で、相互関係を理解し効率化できるところはシステム化しつつ
最小のコストで最大の効果と最大の快適性を実現する街のこと。
部分最適と全体最適を調和させることということですが、
つまり、いろんなコンテンツや課題が互いを支え合うことができる街のことですね。

印象に残った言葉を列挙します!

田柳先生、中島学長、京都まちづくり交通研究所(合同会社)事務局長の清水彰さん

「田柳先生」~社会連携で創り出すスマートシティ 研究、街へ出る~
・どこでも通用するものではなく、地域社会固有の価値が実装されていてこそ意味がある。コンパクトシティは万能薬ではない。
・ユーザ中心の社会連携、産学官を使うのはユーザ自身である市民。
・研究、街に出る!産学官連携から社会連携へ。「今あるもの」に縛られるのではなく、「今ないもの」を再生する。
・リサーチラボからリビングラボへ。街の暮らしの中で市民、大学がコラボレーションした最先端の実証実験を展開することで市民主体となり社会参加していく。

「中島学長」~公共交通を変革するSAVシステム実証実験~
・地方は人口減少、高齢化による様々な問題をかかえているが決定打がほとんどない。情報処理技術による全く新しい形の利便性の高い公共交通システム実現の可能性があり、そのためにはデザインとサービスのループを回すというサービス工学的手法が必要。人口が減っても住みやすい街を目指す。
・SAVちゃんシステムの概要=バスやタクシーの等のインフラをコンピュータで集中制御し、デマンドに応じた最適運行を行う。将来は店舗、飲食店、病院、観光施設などとのサービス連携を目指す。バラバラの個別サービスをサービスを統合するのがねらい。
・デザインのループ「創造⇒構成⇒サービス⇒分析⇒デザインをループ」

「京都まちづくり交通研究所(合同会社)事務局長の清水彰さん」~民が動かすモビリティマネジメント~
・商店街同士の連携が難しいため、各商店街の中でもやる気のある有志だけが参加←すごいよくわかる。
・すべてまちづくりや交通利便性の向上など社会に貢献する
・補助金に頼らない。プロジェクト立ち上げ時点で活用することはあるが、経常的な運営費には使わない
・継続することで需要を育てる。継続の見込みがないものを実験として行うことはなく、継続する中で需要を育てる
・協働のネットワーク。各プロジェクトは得意分野を有するパートナーとの連携により実施する
・「苦」でしかなかった移動時間を「楽」で「楽しい」時間に!(京都観光よるバスなど) 観光案内所もやっているのでトータルで採算ととっている。
・構想の段階より10時から10分間隔で10本のバス。時刻表がなくてもバス停に行けばバスに乗れるというイメージづくりでMM効果大・広報コスト削減。
・新聞、テレビ等のメディアを活用した節目や周年の節目となる広報発表を継続して行う。
・事業効果として大幅に利便性が向上。我々が参入したことで交通局も本数を増やした。10分間隔のちょうど間に交通局の市バスもダイヤ改正をして10分間隔で入れてきたので、結果的にはユーザ目線では完全5分間隔運行を実現。
・結論として、実績が行政を動かす。行政は、便利にすることで利用者が増えることがわかり、自らも実践するようになる

京都の魅力を観光客に伝えるという思いと使命感に燃えているのが先行しているという印章が強かったです。

「パネルディスカッション」(松原先生も加わって)
会場からの質問用紙に対する回答です。

・市民を動かす動機づけは?⇒危機感を持たせる(清水)
・たくさんの交通機関の競争はさせないのか?競走させない。競走はやるべき場合とやらないべき場合がある。ともだおれになることもある。(中島)
・お客さんがとられたというクレームはタクシー会社からはこない。京都は便利だと思ってもらえることが大事。(清水)
・自家用車を併用せざるを得ないのでは?⇒その通り、連携というのは必要になってくる。例えば駐車場を作って、そこから先はSAVちゃんシステムで。(中島)
・一般解をもとめるのではなく、大学はシステムを提供するだけで、自分たちの街のことは地元の人が考えていくべき。(田柳)
・デザインのループ、かっちり決めるのではなく、柔軟に変更していくこと。ユーザが参加してデザインしていく。(中島)
・競争原理がすべていいというわけでもない、独裁政治もいい場合もあるし悪い場合もある。いろんないい点を活かしていけば函館はもっとよくなるはず。函館が便利すぎて慣れてしまいすぎて進まないのも現実。(中島)
・函館を住みやすく持続可能な街にしていきたい。(松原)

とても充実した濃密な時間でした!
先生たちありがとうございました!

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講演会後の軽い懇親会のケーキ!五島軒・・・うまかたw

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