1月 6, 2014 - 科学楽しみ隊    新春サイエンスカフェ はコメントを受け付けていません

新春サイエンスカフェ

昨日は科学楽しみ隊の仲間内で「新春サイエンスカフェ」を青年センター第1クラブ室で行いました!
2名ほど楽しみ隊お試しゲストにもご参加いただきました!


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一発目:「蕎麦打ちは科学だ!」(郷六優輝)

○蕎麦粉挽き
蕎麦粉は米や小麦より栄養満点!「たんぱく質」が豊富、これがないと蕎麦が打つことはできません!蕎麦の実の中にある「胚芽」と「甘皮」に最もたんぱく質が含まれています。一番粉から四番粉まで挽いていくお話がありましたが、郷六さんのそば打ちでは二番粉(たんぱく質10%)を使うそうです。

○蕎麦打ちのプロセスは4段階
1.「水回し」
 蕎麦粉800g、中力粉200gを袋に入れて均等にならべる作業。いわゆる二八蕎麦ですね!
2.「菊練り」
 あくまでも水回しでは粉が並んでいるだけ。蕎麦玉に全体重をかけ、しっかりと練りこみます。蕎麦粉と中力粉に含まれているたんぱく質で仕上げます。中力粉のたんぱく質は煉りこむとグルテンを生成して網目状の構造をつけます。
3.「延し・たたみ」
 打ち粉(一番粉)は曲者だけれど必要不可欠です!たんぱく質は圧倒的に少ないが、でんぷんを多く含んでいるため蕎麦玉の水分をうばってしまいます。そうです、麺が切れてしまう可能性があるのです!打ち込む粉は少なめ、折りこむときは多めにするのがポイント。
4.「包丁」
 ラストに包丁という流れです。

十割はグルテンが一切入っていなく蕎麦粉のみだから難しいそうですが、今年はチャレンジしたいそうです。

郷六さんによると大槻食品の800円の北海道産の蕎麦粉が侮れないそうです!
で、笹原さんによると今回の講演のことを「12月はおもしくろくなかったけれど、おもしろくなった!」と批評されましたw

でも、いただいた年越しそばがとてもおいしかったよ!
郷六さん、蕎麦打ちのプロセスがとてもわかりやすかったです。

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二発目:青年センターのWi-Fiを使いこなそう!「グーグル画像検索で見る、飛行機の形とその訳」(笹原悟)

タイトルの通り、グーグル先生を活用して年代ごとに流行った航空機についてお話がありました!いわゆる航空機の遍歴ですね!個数の規制緩和、エンジンの位置がなぜそこについているのかなどを解説。

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三発目:「永久凍土の話と、とある日本人凍土研究者・探検家のストーリー」(金森晶作)

未来大の金森さんの専門は雪氷学!

永久凍土について、動画を交えてお話がありました!ロシアのヤクーツクにある北東連邦大学(NEFU)に所属している吉川謙二さん(金森さんのお知り合い)の凍土観測プロジェクトの紹介がありました。ヤクーツクに行く前はアラスカで調査もされていたそうです。それはマンガや動画で紹介していました。金森さんがクレバス(氷河や雪渓などに形成された深い割れ目)にパスポートと財布を落とした話で盛り上がりましたw 南極では水を得るために氷を解かします・・・結露しないように、いかに少ない燃料で溶かせるかが勝負だそうです。

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ラスト:「2014年宇宙の旅!? ~現代物理の挑戦~」(安東周作)

以前、楽しみ隊に所属していた安東さん!現在は留辺蘂高校で教鞭をとっています。
専門は物理学。授業では生物学を教えていますw

2年前から理科の教科書が大幅に変わった!どのように変わったかというと、iPS細胞が発見されてから遺伝ネタが増えたんだとか・・・冒頭での聴講者を引き込む話題、さすがw

今回は大きく分けて下記2つの講演でした。

1.系外惑星探査の現状
太陽系外の惑星が見つかっている。これがいわゆるスーパーアース!
1995年にスイスのチームが初観測。現在500個発見、候補を含めると3500以上あるそうです。そのうち、10個ほどしか直接撮像はない・・・あとは間接観測。トランジット法とドップラー法で観測されます。主星からの光と惑星の大気でだいたいどんな星かわかるそうです。ふむふむ!
地球外生命体を観測するにはホットジュピターだと暑すぎて住めないので、ホットジュピターでなければよいという逆説とすれば、バイオマーカーでクロロフィルの数値を見れば地球外生命体がいるかどうか観測できるかもしれないとのこと・・・だんだん難しくなってきたw
地球型惑星を含むハビタブルゾーン(宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境)が存在する惑星は意外と多いそうです。金星や火星も含まれますが、最近はGliese581、HD85512という天体が注目されています。望遠鏡の性能アップでここ10年は系外惑星の発見が結構増えているそうです。おまけで、木星の衛星公転周期とイオ・エウロパ・ガニメデの会合(ラプラス共鳴)についてもお話がありました。

2.ブラックホール物理学と観測
2011年12月に太陽100億個分のブラックホールが観測されました!
ブラックホールを観測するときは角度によって発せられている光の量の異なりを判断してだいたいの形と大きさが推測できるそうです。ブラックホールは吸い込まれるというイメージが大きいですが、磁場の圧力でブラックホールからジェットが出ているんです!・・・要は中に入るとつぶされちゃうんですね~相対論的効果を考慮した降着円盤の物理現象とはこのこと。

5時間くらいにわたって新年早々お勉強会でしたw
とても充実した時間でした!4人の皆さんありがとうございました!

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終わった後はアンビカで宴会!

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3939(ミクミク)Tカードで2828(ニヤニヤ)から~の56w

今年もたくさん「楽しみたい」ですねw

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