11月 20, 2014 - FUN    想いを伝え 人を繋げる「文章術」 はコメントを受け付けていません

想いを伝え 人を繋げる「文章術」

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公立はこだて未来大学特別講演会「想いを伝え、人を繋げる「文章術」」を聴講してきました!
私にとっては久しぶりの未来大講演会でした。講師は元日本経済新聞社の坪田知己さんです。

話の流れがとてもスムーズで聞きやすかったです!よくある講演会は項目ごとに話の流れがつながっていないことが多いですが、導入部分でご本人の生い立ちをお話しつつ、戦争に対する考え方を発言されました。それをうけてメディアと教育の責任へと変化しそのまま本題へ突入!という具合でした。一つの物語を聞いているようでした。

今回の講演会を通してコミュニケーションの重要性を再認識ました。相手に気持ちを込めて、お互いを知り、お互いに知らせることが大事ですね。

以下、印象に残った言葉を列挙します。
・戦時中は真実を国民に伝えない時代。「知る」「伝える」ということの大切さを感じたので記者になった。コミュニケーションの不足が戦争をうむ。コミュニケーションを維持することは社会を維持すること。戦争とは、権力が敵国と戦うように見せかけて、自国の国民を無制限に殺す行為である。支配層が煽ぐ、自国の国民をだます嘘の行為。権力をどう監視するか。国民のためにどうあるのか。ちなみに京都の価値は世界的に知られていたから原爆を落とされなかったらしいです。
・資源がないから、日本が生きていくのは「知識立国」を目指すしかない。大事なことは「情報」自体ではなく「意思決定」するために必要な「情報」(材料)である。意思決定に対応するための情報、例えば株の情報はネットで流すしかない。影響力のある人の発言を紙でまとめても間に合わない。1秒ごとに情勢が変わる。日経の読者はあらかたそういう読者。単に新聞をネットに流すのではない、情報をどのように整理して流すかも大事。
・選挙だけが民主主義ではない。マスコミがそのように煽るから勘違いしている人が多い。民主主義は政治家に頼ることではない。自分たちで社会を作ることが民主主義、自分の意見を言えることこそ民主主義。
・日本が「人」で負けた理由は自律できていない人が多すぎるから。「富国強兵」を引きずる国家主義教育も理由。日本の社会はリーダーシップではなく、言うことを聞く人間が求められる。あたかもリーダーシップを必要としているかのように大衆を煽る劣化メディア。それはまさに欧米コンプレックス。また、日本は独自の良さを活かしきれていない(創業年数が長い会社が多いなど)ことで、アメリカの手法を真似ることでさらに劣化した。
・「言語力」とは「自国のことばで、自分の意志を明確に伝える能力」である。ほとんどの国で言語力教育が行われている。特に熱心なのはドイツ、「ナチスの復活を許さない」が狙い。多様な考えと「議論」が民主主義の原点!
・日本の国語教育は世界最低である。「理解」が優先して「表現」を教えない。世界の国語教育は「表現力」が最優先。日本のマークシート方式は「表現」とは正反対。匿名の主張が多いのは「自律できない人間」を大人にした罪。※言われてみれば「理解」すらしないまま先にすすまざるを得ない環境にあると思った次第
・「人」と「つながり」を立て直す。コミュニケーションのチャネルを増やす!
・コミュニケーションの原則として、相手が知っている知識の範囲で話をしなければならない。一つ一つの言葉に心をこめることが大事。
・新聞記者は文章が上手いというのは大ウソ。テンプレートをたくさん覚えれば書ける。固有名詞を変えるだけ。落ち着いてロジックを構築してと言う人は多くない。ネット時代に対応した文章術。ソーシャルメディアで「共感」を作り出すのが求められている。
・三角形文章法は対象、自分、読者を「三角形」で考える。自分のセンスで解釈するが、読者を意識して情報を伝える。自分を「無」にしてはいけない。アメリカの新聞社は必ず新聞記者の名前を文末に署名を入れる。だから日本の新聞は個性がない。
・核心文展開法は、まず文章を書かせること。タイトルをつける。「誰に」読んでもらい「何を」伝えようとしたかを再考する。キーセンテンスを拾い出し、それを前後で上手に説明できているかを考え、推敲する。直す時間は10倍。導入部が読者をひきつけるかどうか考える。世の中、大抵の人は最後まで読んでくれない。「伝える文章」から「伝わる文章」へ。「共感を呼ぶ」のが目的。
・「書くこと」がわかったら「書くネタ」をみつけるのがおもしろくなる!
・情報力がカギ!例えば、魅力ある商店街があったとしてもそれが消費者に伝わっていない。若い人は店主の人と会話をして買わなくなっているため、こころのこもったサービス、商品に感謝の気持ちを持ちたい。これからの時代は広告よりもストーリー重視。
・ビジネスは、情報流、商流、物流で成り立っている。
・公的依存から共助型社会へ!みんなで支え合う。コミュニケーションを活性化させること。
・情報化の本質は何か?工業文明からサービス文明に代わってくるため、一人ひとりの個性と相手の話を聞くこと、コミュニケーションが最重視される。サービス文明とは利他主義。相手を幸せにする時代。価格原理からの脱却として、生産者がどういった気持ちで作ったのか?これだけ気持ちを込めて作ったなら買ってくれるだろうという付加価値が求められる。逆に言うと、コミュニケーションチャネルが価格しかない。心の貧困さを表しているという意味。
・お互いを知ること。知らせなければわかってもらえない。
・先人のマネをするな。一番上手な文章は自分にしか書けない。読者を意識し、読者の心を揺さぶる文章を書け。

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最後のスライド・・・

今回の講演会、質疑応答も活発にされ多くの方の参加がありました!もちろん私も発言しました。高校生もいましたよ!
坪田さん、未来大学関係者の皆さんありがとうございました!

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