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2010年05月24日
指定管理者制度講習会
本日、まちづくりセンターにて
「NPOと行政それぞれの立場から考える指定管理者の運営と課題」
と題して・・・
「人と組織と地球のための国際研究所(IIHOE)」の川北秀人さんを
迎えて講習会がありました!
川北さん、とにかくすごい人だった・・・
どんなジャンルの話がでても、数字や事例がすぐに出てきて、
わかりやすく説明してくれました!
センター長と二人でいってきた。
参加した施設は、
まちセン、亀田福祉センター、女性センター、青少年研修センター(ふるる)、消費生活センター、青年センター。市の総務の方もいらしてましたよ!
まず、指定管理者制度が導入された背景から説明がありました。
2003年7月にリリースされた国(総務省局長名)の通知文によると・・・
「今般の改正は、
多様化する住民ニーズにより効果的、効率的に対応するため、
公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民のサ-ビスの向上を図るとともに、
経費の節減等を図ることを目的とする」
と書かれていること・・
ここで注目したいのが・・・
多様化する住民ニーズ
という表現。
「サービス向上」と「コスト縮減」だけが先に来てしまっているのが現状・・・
本来の趣旨どおり実行されていない・・・
一番最初にはやはり「多様化する住民ニーズ」がなければならない!
何年も先のニーズや実態を把握して戦略的に運営することが大事なのです。
よく、制度自体に問題があると思っている方がいらっしゃると思いますが・・・
指定管理者制度自体は決して悪い制度ではないと思います。
制度の「決まりだけ」が一人歩きしてしまって、
当初、国が打ち出した大事な部分(多様化する住民ニーズ)を忘れてしまって
管轄する行政も委託された団体もそのままできてしまっているという実態。
これがいけないのだと、今日改めて思いました!
そういう意味では・・・
利用しない人の調査も必要になります。
それを把握して初めて「多様化する住民ニーズ」にこたえることになると思います。
そのニーズについて、委託をうけた「民」が「官」に報告・提案することで、
その施設のあり方や地域における課題が見えてくるってわけですね・・・
なるほど!
(子育て支援をしている施設かどうかがカギだったりします)
川北さんがおっしゃった気になった言葉を下記に列挙します。
・地域が求めているのはサービスか活動の拠点か。
・「思い」は「思い込み」だったりすることもあるので要注意。
・与えられたものと行政側の問題の明確化。
・利用率の計算のモノサシがはっきりとしていて果たしてそれが正しいか。
・どんな人がどんな使い方をしているかはっきりと数字で行政に示す。
・1歩先の視野と半歩先のプログラム。
・条例にあえば何でもタダでよいのか?
・指定管理者も市民としての立場で行政に対してヘルプを出してもよい。
・住民ニーズに準じて、自治体内で制度をよりよいものとしていく必要がある。
・少子高齢化(少子多老化)の時代、市税が減る⇒委託料も減る。
・利用者に対して質問しやすい環境を作る。
・2020年の函館は高齢化率35.4%!(全国より15年早い!)
・子どもをお客さんにするのではなく、参加してもらう人に。
・短期間で職員を養成する仕組みづくり。
最後に各施設ごとにこれからの函館の変化に対応するために
どうしたらいいか情報を共有しあいました。
私たち青年センターはこれから高校生の居場所作り事業を展開する上で
川北さんからアドバイスをいただきました!
・2030年には中国やロシア、インドに比べると日本は明らかにGDPが低くなる。
そういった国際競争社会でも生きていける人材になるように高校生支援などを行う。
・就職⇒結婚⇒子育て⇒介護の時代から、就職⇒結婚⇒介護⇒子育ての時代へ。
晩婚化が進んでいること、その実情もしっかりと教える。
・フリーターは積み重ねにならない、正社員で働き続けることの大切さ、キャリアの大切さを教える。
それにしてもムチャクチャおもしろい講習会でした!
川北さんありがとうございました!
市長さんや議員さんにもぜひ聞いていほしい講演内容でした。
今日は昼からずっとまちセンでした。
講演会後の懇親会を含めると8時間くらい?ずっと勉強してました。
勉強っていいですね・・・新鮮でよいw
下記でも今日の模様がレポートされています。
・まちセン活動日記
・青年センター活動日記
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投稿者 sen59 : 2010年05月24日 23:59| 函サ協
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