4月 24, 2013 - 科学楽しみ隊, 科学祭    道南農業試験場の見学 はコメントを受け付けていません

道南農業試験場の見学

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先週に引き続き、科学祭のサイエンスカフェ(科学夜話)実施に向けて、ゲストにお願いする道南農業試験場さん(北斗市)の見学会に行ってきました!

「農業試験場の概要」「植物の生存戦略と作物育種」「野菜類の病害、防除」の3つを大テーマに伺ってきました!

・主な業務内容は作物開発と園芸
・新しい品種を作るには最低10年かかる。ビワだと20年・・・
・経営規模が全国平均の23haと比較して39%と小さい。限られた農地でどのように儲かるか・・・
・水稲は「ふっくりんこ」が増大。実るのが遅いため道南でしか作れない。今後は「きたくりん」(平成24年度)が市場に出てくる。
・畑作では、大豆(最近はたまふくら)、馬鈴薯(メークイン)、小麦、てん菜。
・旧い品種は寒さや病気に弱い。それだけでなく、おいしさを追求して社会のニーズに応えるために作物育種を行う。社会情勢や気象条件によって品種改良の内容は異なる。
・できるだけ広範囲でオールマイティに栽培できる品種が望まれている。品種のおいしさを最大限に引き出すためには土壌を育てることも大切。
・例えば、たまねぎ(F1)は遺伝的に固定されていないが、遺伝子の仕組みを利用して人間が使いやすいように人工的にかけあわせて遺伝子を固定化させる(米などはF10)。
・およそ50病害の発見と、イチゴ、ネギ、ニラ、サヤエンドウの防除を実現した。
・病害の7割がカビによる病気だが、人間に感染することはない。
・土に残った病気は農薬で消滅させる方法とそのまま待って消滅させる方法がある。農薬を開発するということはしない。
・1年間防除できたからといって成功ではない。最低3年間は繰り返す。

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座学後は実際に育種しているハウスを見せてもらいました!
10年かかるところをこのハウスを使って年に2回収穫するそうです。
これだけ水稲があるのに・・・採用されるのはたったの1本だそうです!!!
まさに気の遠くなる作業ですね。農家や試験場の方の汗が米になって市場に出回るんですね・・・

ありがとうございました!

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