1月 25, 2015 - 科学楽しみ隊, 科学祭    科学祭キックオフ はコメントを受け付けていません

科学祭キックオフ

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はこだて国際科学祭2015実施に向けてアイデアの共有と交流の場であるキックオフイベントがまちセンで行われました。冒頭では「3周目に入ったはこだて国際科学祭」と題して、サイエンス・サポート函館代表の美馬のゆり未来大教授からお話がありました。毎年のテーマは環境・食・健康のサイクルで巡っていますが、今年の科学祭のテーマは「環境」です。(※藤原さんによるファシリテーショングラフィックによる講演内容が可視化された模造紙もあわせてご紹介します。)

同時にサイエンス・サポート函館 活動指針も発表されました!

よりよい社会を実現するために
1. 科学をまちに出す
2. みんなで話をする
3. 函館から世界を変える

その1 「科学をまちに出す」
身近にある科学をみつける
研究室にある科学を持ち出す
科学と縁遠い人たちに接近する

その2 「みんなで話をする」
新しいことを知り周囲に語る
まわりを巻き込み形にする
楽しみながら役立てる

その3 「函館から世界を変える」
世界で起きていることに目を向ける
足元にある課題をみつけ解決する
よりよい地球市民となる

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最後に科学コミュニケーションの目的をエリ・ヴィーゼルの言葉を例にお話されていました。「愛の反対は憎しみではなく無関心」ということで、科学を好きになってもらうことではなく関心をもってもらうことが大事とのことです。

美馬先生のお話の後はこれまで参加した方、今年出展予定の方から話題提供がありました。

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科学祭企画展STAFFの谷口雅春さん(季刊誌KAIライター)

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講演では、科学祭のテーマをツールに地域のことを掘り下げて固有性(函館らしさ)への気づくこと、「こうあってほしい函館」の枠組みに関わることについてお話されました。

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縄文文化交流センター 館長 阿部千春さん

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縄文文化の概要やそれについて関心が高まる背景についてや、縄文文化から見える「死と再生の循環」などをお話されました。
中空土偶は間接部分で意図的に壊れやすくなっています。市立函館病院でCTスキャンしたときの話がおもしろかったですw 科学的ストーリーを伴う体験プログラムなどご提案がありました!

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道南農業試験場の安積(あさか)大治さん

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最近の農薬は決められた使用法を守れば安全で環境への負荷も大きくないという話から、環境への負荷が問題となっているのは窒素だということです。作物の吸収する量に見合ったものであれば持続可能です。農業から排出される主な温暖化ガスは二酸化炭素、亜酸化窒素、メタンなどです。ちなみに農業全体から出る温室効果ガスはCO2換算で年間50~60億トンで全体の13%程度とのことです。

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まことに僭越ながら私が最後の話題提供でした!

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「おうちでサイエンス×演劇 科学楽しみ家の誕生 ~次世代の若者のためにできること~」と題して、3つの立場(青年センター、科学楽しみ隊、劇団G4)から話題提供させてもらいました。

サイエンス×演劇を通じて 次世代の若者にできることとして下記のとおりまとめました。
・幼いころに学校以外で科学技術の知識を学んだり、化学反応に触れる機会を提供すること
・演劇という手法を用いて科学をわかりやすく伝え、それに関しての理解を深めてもらうこと
・科学が日常生活や自分自身の価値観・知識と密接に関係していることを知ってもらい、科学をより身近に感じてもらうこと
・これらの活動を通じて、手先や頭を動かし論理的思考を養う機会を提供すること

「楽しかった」「おもしろかった」などの「良い記憶」を残すことで、科学を学ぶための着火剤とする。

大学の恩師である美馬のゆり先生にほめられたのが一番うれしかったです!!!

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休憩をはさんでアイデア共有ワークショップが行われました。
すでに何らかのテーマを持っている人が最初にプレゼンをします。テーマで班分けをしましたが、自分が気になったのところに着席し、それについて「結論は出さない!」を基本として模造紙にアイディアをたくさん落とし込んでいきます。今回出たテーマはエコカー「iCar」、ビーチコーミング、サイエンスイベント告知ボード、木、住まい、野生動物でした!

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約40分間のアイディア出し後に各班から発表がありました!今年も楽しいプログラムが生まれそうです!はこだて国際科学祭は市民のみんなで作り上げていくお祭りです。また、異なる専門分野の人と交流ができるのも魅力です。たくさんの方のご参加をお待ちしております!

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